東方神起とSJの世界

東方神起とsuper juniorの小説です。

嘘 4

あの時は本当に焦った。

ユノはお父さんに殴られて顔が真っ赤に腫れてたし、僕の両親もユノの両親も揃ってて、反対されるとばかり思っていたから。


あれから数ヶ月が経ち、いよいよ僕の結婚式の日になった。

初めて会う お嫁さん…

怖くて 足が震える。


横にいるユノヒョンが 僕の手を握った。


YH 「少しの辛抱だ。すぐに終わるし、俺がついてるから」


コクリと首を振り、ドアを開けた。



















関係者のみで行われた結婚式。


30分程でおわり、控え室へ。


どっと疲れた体。


控え室には1通の手紙が置いてあった。


“シム チャンミン様

勝手な事をした私を怒っているでしょう?

私はかつて貴方のファンでした。

何1つ不自由のない私が手に入れられなかった、唯一の人。

父に頼んで、CMに出て貰ったり、私の為だけにコンサートを開いて貰ったり…

覚えているかしら?


直接では無かったにしても、沢山食事や舞台鑑賞など誘っていたんですよ。

叶うことは無かったけど、私の初恋でした。


誘うたび断られて落ち込んでいた時に癒してくれたのが、一生を共にするって決めた彼女でした。


何年も何年も…私を支えてくれた人です。

運命なのか、必然なのか…いつの間にか彼女を愛していました。


チャンミンさんがユノさんと愛し合ってるのは知っていました。

都合がいいって思われるかもしれませんが、お互いの為にこの結婚を決めました。


約束にも書きましたが、精子提供して頂き、子供が無事生まれたら離婚してもいいです。

また、彼女とユノさんの所も同じです。

私達の家族は、孫さえ生まれてきたらいいって…

悲しい家族ですよね。


最後に…

憧れのチャンミンさんの夢を壊して…未来を奪ってごめんなさい。“










まだデビューしたばっかりの頃…

この人の会社のCMに抜擢された。


あの頃は忙しいのもあったけど、1人で出かける事なんか出来なかったんだ。

宿舎の前には何十人もファンが待ってたし…


確かに誘われた記憶はある。

マネージャーに何回も言われたんだ。

でも 知らない人と会うなんて、あの時も 今も無理な話だ。


ミニコンサートをやったのも覚えている。

5〜6曲を披露して、挨拶して帰った。

あの時 ドレスを着た子が真ん中に座っていたのが 彼女だったのか…

確か 誕生日パーティーだったような気がする。


告白もされてないし、振った覚えもないけど、彼女はそう感じたんだろう…



パッと顔をあげると、ユノが物凄くカッコいい姿で立っていた。


YH 「チャンミナ、ここからが本番だ」


CM 「え?」


手を引かれ 屋上まで連れて行かれる。

屋上には 花のアーチがあり手を引かれるまま真っ赤な絨毯の上を歩く。


教会の祭壇があり、僕たちの両親、社長や幹部たち、マネージャーやスタッフ、スーパージュニアとSHINeeのメンバー…いつの間に来たのか、妹達まで。


さっきは両親とユノしか参列者はいなかったのに…


YH 「さ、本番だ。ここで待ってて」


本番って何?

まさか…


CM父 「本当にお嫁に出す気分だ。さぁ右足からだぞ」


CM 「お父さん…これ…何?」


CM父 「ユノくんが いい日にしたいって…本当に凄い子だよ。幸せになれ」


もう 涙が浮かんで…

泣いちゃダメだ…

堪えろ シムチャンミン…


赤い絨毯を一歩一歩進んでいく。

真ん中でユノが待ってる。

もうすぐ…

もうすぐ…


CM父 「任せたぞ」


YH 「はい!これからも一生守り続けます」


父とユノは固い握手をした。

ユノの腕に腕を巻き付け、また一歩一歩ゆっくり進んでいく。


周りからは囃し立てられ、いつのまにか涙が止まり笑顔になっていた。


神父さんの前で誓い、再び赤い絨毯を歩く時には 花びらと米が舞っていた。

たまにぶつけられ、ユノが睨むと 何ごとも無かったように花びらが舞う。


親友のキュヒョンとミノは泣いていた。

彼らにも内緒にしてたから、聞いてビックリしただろう。


その後は事務所のレストランでパーティー。

披露宴の様に 僕とユノが2人で座り、SJとSHINeeが歌やダンスを披露してくれた。


最後に社長からの挨拶。


社長 「チョン家、シム家の皆様…私が至らないばかりに ご心配をおかけしました。今日はユノの提案で2人の結婚式という素晴らしい時間になったと思います。我々はこの2人が安心して一緒に生きていけるように力添えをしていきます。末長く幸せに生きていけるように。本日はありがとうございました」

















夢を見てるような時間だった。

左手にはユノからもらった指輪が嵌められている。

さっきから何度も指輪を見て、触って…

前にお揃いのブレスレットを貰った時もそうだった。

ユノがくれたものは、触ると安心するんだ。


ユノも左手に指輪をしてる。

もちろんお揃いだ。

ニヤニヤしてる僕を揶揄うユノ。

頭を撫でるユノ。

こんな憂鬱な日を 笑顔に変えてくれたユノ。

やっぱり ユノは凄いんだ。

僕の最高のパートナー。


ずっとずっと愛してます。




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